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待ったをかける歌舞伎役者

生成AIを使って、経費と手間を減らそう

うまく使える人とそうでない人とで、かかる経費や仕事の効率がまるで変わりました。

ここ数年で、商売のやり方を大きく変えたものがもう一つあります。生成AIです。 よくも悪くも、うまく使える人とそうでない人とで、かかる経費や仕事の効率がまるで変わってしまいました。 この影響は、しばらく続くと思います。

使っている人は、1年でおよそ倍になりました

調査年度生成AIを使ったことがある人(日本)
2023年度9.1%
2024年度26.7%
2025年度58.8%

出典:総務省「令和8年版情報通信白書(概要)」 soumu.go.jp。 2025年度調査から15〜19歳が対象に加わっています。20歳以上に限ると52.2%です。

ただし、年代で大きく違います。

年代(2025年度・日本)使ったことがある人
20代78.2%
30代56.3%
40代49.0%
50代44.2%
60代33.5%

出典:同上。

一方で、商売を始める人の年齢は、40代が36.9%で一番多く、平均は43.9歳です (日本政策金融公庫「2025年度新規開業実態調査」jfc.go.jp)。 これから独立する人が一番多い40代で、使ったことがある人は半分に届いていません。 裏を返せば、今から使い始めれば、同じ年代の中ではまだ先を行けるということです。

小さい会社ほど、まだ決めていません

生成AIの活用方針(2024年度・日本)中小企業大企業
積極的に活用する方針17.5%26.1%
領域を限定して利用する方針16.8%29.6%
利用を禁止している1.4%5.4%
方針を明確に定めていない47.6%25.8%
わからない16.8%13.2%

出典:総務省「令和7年版情報通信白書」図表Ⅰ-1-2-13 soumu.go.jp。

中小企業の半分近くは、使うかどうかも決めていません。 ひとりや数人でやる加盟店こそ、本部の方針を待たずに、自分で使い始められる立場です。

小さな商売で、どこに効くか

人を雇うほどではないけれど、自分でやると時間が取られる仕事に効きます。例えば次のようなものです。

どれも、今までは外に払うか、夜に自分の時間を削ってやっていた仕事です。 そこが減れば、そのぶん経費が下がり、お客様の仕事に時間を回せます。

私が実際にやっていること

私は小さな商売をしています。生成AIと一緒に、次のような仕組みを作って毎日使っています。 どれも、プログラムを書く部分はAIに手伝ってもらいました。

仕事AIと一緒にやっていること
見積スマホの見積アプリを作りました。お客様の前で見積を作り、小さなプリンタでその場で印刷します。見積のデータは、そのまま会計の記録へ送られます
見積書・請求書アプリのデータから見積書を作り、取引先にはFAXで送ります。外出先でも、スマホから自宅のFAX機を使って送れます。請求書も同じデータから作ります
仕入れ値の見張り仕入先の価格表を毎週自動で確かめます。値上がりが見つかったら、利益率を計算し直し、決めた下限を割った品目を知らせてもらいます
値段の元帳売値と仕入れ値の元帳を1つにまとめ、見積アプリとホームページに同じ値段を載せています
集客今は、ホームページだけで集客していて、チラシは配っていません。ホームページの文章の直しや新しいページも、AIと一緒に作っています
お問い合わせホームページとLINEで、AIが質問に答えます。送られてきた写真から、おおよその金額も出します。夜中の質問にも答えられます
発注見積から材料の数を数えて、仕入先への発注メールの下書きを作ります。送るのは自分です
市場・競合の調査市場調査や競合調査の情報も自動で集め、毎朝、報告のメールで届くようにしています
毎日の報告朝・昼・夕方に、問い合わせ、仕入先からの連絡、ホームページの見られ方などをまとめて報告させています

事務の仕事を人に頼めば、毎月の人件費がかかります。 今は、その多くをAIと作った仕組みが引き受けてくれています。

ただし、お客様や取引先に送るもの、値段を変えることは、必ず自分で見てからにしています。 AIが作るのは下書きまでです。

使うときに、ひとつだけ気をつけること

生成AIは、もっともらしい間違いを平気で出します。 存在しない数字、存在しないページ、存在しない法律の条文を、本当のように書くことがあります。

だから、数字と出典と法律に関わるところは、必ず元の資料を開いて確かめてください。 下書きはAIに任せて、確かめるのは自分。この分担なら、道具として十分に役に立ちます。

使える側に回るのに、特別な技術は要りません。 まず、今日やる仕事をひとつ、AIに手伝わせてみることからです。