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フランチャイズは何割が消えるのか

ネット上の公開情報から数えた、実測の閉店率。

本部が公表する店舗数ではなく、各チェーンが自社サイトに載せている 店舗一覧そのものを毎週保存し、消えた店を1件ずつ数えています。 募集資料には出てこない数字です。最終更新 2026-08-28。

5
監視中のチェーン
18
スナップショット回数
117
監視日数

1. 週次で数えた閉店(掲載件数ベース)

期間 2026-04-29 〜 2026-08-24。前の週に載っていた店が翌週に消えていれば1件と数えます。 ただし同じ店名が後の週に再び載ったものは「看板の付け替え」として除外しています。 オーナーが交代しただけで営業は続いている場合があるためです。

チェーン業種掲載件数実閉店付け替え年率換算
A社住宅の内装・建具まわり35611189.7%
B社高齢者向けの生活支援27623026.8%
C社ハウスクリーニング1787901415.9%
D社参考値生活便利サービス1415011.1%
E社参考値介護向けリフォーム583116.2%

年率換算=実閉店 ÷ 平均店舗数 ÷ 監視期間(年)。監視は約4か月と短いため、この換算値は振れます。 「参考値」は取得数が本部の公表を下回っているチェーンです。

なぜ「一覧から消えた=閉店」と見なせるのか

あるチェーンでは、加盟をやめた店舗が数日で一覧から削除され、店舗の電話番号も翌日には つながらなくなった事例が確認されています。掲載の終了と実際の営業終了はほぼ同時に起きるため、 週1回の観測でも1週間以内に捕捉できます。ただしこれは1つのチェーンで確認した事例であり、 全チェーンに当てはまるとは限りません。

B社の年率26.8%は、そのまま廃業率として読めません

監視期間中にB社の一覧から消えた23店は、23店すべてが2021年より前からある古い店でした。 2021年以降に開店した281店からは、監視期間中の消滅がゼロです。 最初のまとまった消滅は2026年5月初旬で、同社の事業が別会社へ譲渡された時期と重なります。 定常的に起きている廃業ではなく、古い店の一括整理が起きたと見るのが自然です。 因果までは確認できていません。

2. 店舗数ではなくオーナー数で見ると(A社)

一覧に並んでいるのは店舗の枠であって、人ではありません。1人が2〜3枠を持っている例が あるため、「何人が辞めたか」を知りたいなら分母も分子も人に直す必要があります。 A社は住所とサイトURLが公開されているので、同じ人の枠をまとめられます。

356
掲載されている枠
285
推定オーナー数(上限)
6
丸ごと消えたオーナー
見方分母分子年率換算
枠で数える356枠11枠9.7%
人で数える285人6人6.6%

閉じた11枠のうち、5枠はオーナーが辞めていません

枠が消えた11件を1件ずつ追うと、6件はそのオーナーの枠が全部消えており、 残る5件は同じオーナーが別の枠で営業を続けていました。 担当エリアを減らしただけで、廃業ではありません。 枠の数だけを見ていると、この5件も廃業として数えてしまいます。

オーナー数は住所とURLが一致するものをまとめた推定で、情報が公開されていない枠は 別人として数えるため、実際の人数はこれより少なくなります。 他のチェーンは住所やサイトの情報が揃わず、同じ計算ができません。1章の数字は枠ベースです。

3. 開店年ごとの生き残り(B社)

B社は本部サイトが開店を1件ずつ告知しているため、各店の開店日が分かります。 それを現在の店舗一覧と突き合わせると、開店年ごとの生存率が出せます。 日本には米国のような加盟店の出退店の開示制度がないので、これが取れるのは例外的です。

開店年開店現存消滅生存率
2021年2519676.0%
2022年4031977.5%
2023年61451673.8%
2024年5447787.0%
2025年51510100.0%
2026年4847197.9%

「消滅」は現在の一覧に無いという意味です。いつ消えたかは、監視を始める前の分は分かりません。 また、店名が変わった場合も消滅として数えてしまいます。

4. 加盟店サイトの更新状況(A社)

A社は加盟店が個別にサイトを持っています。2026-08-28 時点で 212件のURLを1件ずつ開いて、最後に記事が出た日を調べました。

最終更新サイト数
1か月以内16
3か月以内4
1年以内19
2年以内37
2年より前115
日付が出せない19

応答あり 210件/応答なし 2件。 うち27件は暗号化通信に未対応です。

この数字を「廃業予測」に使わないでください

サイトを更新していない店が営業していないとは限りません。実際に、何年も更新が止まっていても 営業を続けている店があります。これが測っているのは「ネットで発信しているかどうか」であって、 商売をしているかどうかではありません。閉店の判定は1章と2章で行っています。

5. 数え方と限界